八 味 地黄 丸 アンチ エイジング

4月の生薬の花は、 れんぎょう「連翹」 を取り上げました。. 桃のつぼみも膨らみ、いよいよ本格的な春が近づいてまいりました。. 上記以外の腎のはたらきとしては身体内の津液(しんえき)の循環を促したり、排尿によって不要な水分を排泄したりもします。他には呼吸、特に大気から気を取り込む吸気にも腎は関係しています。. また2000年前の漢方薬が今の感染症にも応用できる素晴らしさに感銘を受けました。. 八味地黄丸は腎気丸ともいわれます。漢方では、生命エネルギーである気には、生来持っている気と食物から得られる気があると考えられており、生来の気は腎臓に蓄えられているとされます。これを腎気といい、この腎気が年齢とともに少なくなっていくために老化が起こると考えられていました。. 部屋は暖かくして、外に出る時やお風呂に入る時などヒートショックにならないよう.

このように地黄、山茱萸、山薬が陰液を補い、茯苓、沢瀉、牡丹皮が余分なもの(この場合は停滞した水分や血)を除くという役割分担がなされています。この特徴的な生薬構成は三補三瀉とも呼ばれますが、全体としては三補、つまり補うことに対するウエイトがより高いです。. 副作用チェックをしながら、安心して漢方薬を使っていきましょう。. 漢方を調合して、内服していた記録が残っています。. 下半身の冷えと漢方〜八味地黄丸(はちみじおうがん)〜. 夏でも手足が冷たく、肩こり、むくみ、生理不順があった20代の女性や、毎年冬になるとしもやけができる中学生に使用して大変効果があった経験もあります。. 抄録等の続きを表示するにはログインが必要です。なお医療系文献の抄録につきましてはアカウント情報にて「医療系文献の抄録等表示の希望」を設定する必要があります。. 2023-02-01 12:44:00. 代表的な補腎益精薬は地黄(じおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく)、鹿茸(ろくじょう)などが挙げられます。補腎益精薬の中でもマンシュウジカなどから採れる、伸び盛りの角である鹿茸は精を補う力に秀でています。補陽薬(ほようやく)には附子や桂皮、清熱薬には知母(ちも)や黄柏(おうばく)などが代表的です。. 六味地黄丸+麦門冬と五味子=味麦地黄丸(または麦味地黄丸). All Rights Reserved. ここからは六味地黄丸の補腎剤としてのはたらきについて解説します。まず、腎に蓄えられている精という物質は生命エネルギーの結晶のような存在です。人間は精を消費することで成長し、健康を維持し、生殖活動を行います。精が充実することで足腰や骨がしっかりし、泌尿器、視覚や聴覚、頭脳がしっかりとはたらきます。. 今から2000年ほど前の漢の時代の方で、もともと官僚でした。. したがって、体力的に弱々しくて、冷え症で、貧血気味で、代謝が落ちることによってむくみもあり、寒がりタイプの方の漢方と言えます。. 八味 地黄 丸 効果が出るまで. 赤ちゃんが欲しい方、下半身が水に浸かったように冷えているという方は、ぜひ漢方で「腎」を強化して、冷え知らずの体を手に入れましょう!.

高齢者に用いられ、漢方では「五臓」の腎の働きの低下を改善する薬で. 神経内科|漢方相談|自費診療|ワクチン|各種検査 | クリニックブログ. またコロナ禍で世界異常気象の中で漢方薬、ジェネリックの生産が追いつかず、. 生薬部位 葉茎(秋冬に刈り取り天日干し).

現代では、年齢が若くても腎虚の人が増えていると言われます。身体が発するわずかな信号を見逃すことなく、それぞれの年代できちんと対策していくことがいつまでも元気に過ごすために大切です。. 中国「本草網目」薬学書に四川に淫羊(角のある羊)という動物がおり、. 健康オタクだったと言われる徳川家康が愛用していたとされる漢方薬は、八味地黄丸です。. 「腎の温める力(陽)を補い、温めていく漢方」. 体の暴風の原因は、ストレスやイライラや不安感などによる気の巡りの停滞です。. 3月22日(水)決勝戦があり、14年振りに最高の相手アメリカと最高の試合で、. 各生薬のはたらきとしてはまず地黄、山茱萸、山薬が協働して陰液を補います。そして茯苓と沢瀉が身体に溜まった余分な水分の代謝を改善し、牡丹皮は血の巡りをスムーズにします。強くはないですが沢瀉と牡丹皮は相対的に余った気の熱性をクールダウンするはたらきも持っています。. 「八味地黄丸」は、「八味腎気丸」とも「八味丸」とも言われ、これらはまったく同じもの。.

また、八味地黄丸をはじめとする「地黄丸」「腎気丸」という名前の漢方薬は、胃腸が弱い方には不向き。. 冷えも腎を弱らせると言われています。特に下半身の冷えは負担が大きいのです。. ③瘀血(おけつ:血液のうっ滞)を改善する駆瘀血薬で微小循環障害や便秘を改善する。. 3月8日~3月22日、2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、. ある年の11月、織田信長から桃が届けられたが季節外れのものは食べない、とすべて家臣に与えてしまったという逸話が残っています。. 上記で挙げた精とは生命エネルギーの結晶のような存在であり、成長や発育、そして生殖活動に必須の物質です。その他にも精からは気や血も生み出され、骨や脳の形成、聴覚や視覚の維持にも貢献しています。このような生命活動の土台である精の減少は老化の進行とほぼイコールの関係といえます。したがって、補腎剤は現代風に表現するなら「アンチエイジング薬」といえるでしょう。. 六味地黄丸は基本的な滋陰剤ですが、基本的な補腎剤でもあります。六味地黄丸を「骨格」とするように多くの補腎剤が存在します。その代表格が八味地黄丸(はちみじおうがん)です。一般的には知名度も使用頻度も八味地黄丸の方が高いかもしれません。. 春光うららかな季節、お健やかに日々を過ごせますようお祈りしています。. 寒い冬も耐え忍ぶところからこの名が生まれました。. 効果・効能 : 倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口喝し、手足に交互に冷感と熱感のまるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立せん肥大、高血圧. ②胃腸は丈夫だが、血管、内分泌系の老化するタイプ(糖尿病や高血圧など). 「腎」とは人間が持つ生まれ持った力が宿る臓器。. この「傷寒」という病気、感染症の総称ではないかと言われています。. 2.精力減退、子宮発育不全など性機能低下がある.

八味地黄丸は地黄(じおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく)、牡丹皮(ぼたんぴ)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、附子(ぶし)の8つの生薬から成ります。「丸剤」ですので、これらの生薬をハチミツで固めて作られたものが本来の剤形です。エキス剤になっているものと比較すると効能に大きな違いが出ることにも注意が必要です。一般に手足の冷えや足腰の痛み、泌尿器トラブルに用いられますが、子宝や身体の強化に応用されることも多い有名処方です。. 前者には補脾薬となる補中益気湯や十全大補湯を中心に、後者には補腎薬の八味地黄丸を中心に、体力や、症状を加味しながら駆瘀血剤なども使用していきます。. 地黄5-6、4-8、山茱萸3、3-4、山薬3、3-4、沢瀉3、3、茯苓3、3、牡丹皮3、3(左側の数字は湯、右側は散). このように陰液(津液・血・精)を補う六味地黄丸は身体に潤を与えるアンチエイジング薬(抗老化薬)といえます。「年齢とともに体力がなくなった気がする…」「年を取って身体の不調が目立ってきた…」ような方に適した漢方薬といえます。一方で本来、六味地黄丸は出典が「小児薬証直訣」という文献名であることからわかる通り、小児の腎虚向けに創作された漢方薬です。. 他に眠れない、むくむ、足がつる、風邪予防など様々な困り事に即効性のある漢方薬もあります。. 2月の生薬は冬でも緑色の葉を対生につけて. 江戸幕府を開いた徳川家康は自分自身の健康を注意して、. 医学書、薬学書も熟読して、薬草学の知識も豊富で自ら薬を服用していました。. 春を待っていたかのように小さい黄色い花が枝に密生して、. 冷たい空気の中でも梅の蕾がほころび始めました。.

※上記は一般用漢方製剤承認基準(厚生労働省医薬食品局)より. 3月13日からマスク着用は個人の判断とのことですが、コロナと共存の為、. また老化のパターンとして、以下の2つに分けられます。. 漢方家の須藤先生のお取り計らいにより、.